土佐文旦ができるまでの1年間
「春」
真っ白な花が香り豊かに咲き出します。文旦の花を人工授粉します。土佐文旦は同じ文旦同士では受粉が苦手です。そのため小夏の花から花粉を取り文旦と交配していきます。家族、スタッフ総出で美味しい文旦がなるようにと願いながら作業しております。
「夏~秋」
受粉後小さな実がつきます。その身の中から品質の良い文旦を選び出しキメの粗い実(右画像)など切り落としていきます。(摘果)そして年間を通じ4回草刈り作業をおこないます。炎天下での作業はとても重労働ですが当文旦園では除草剤を使いませんので「安心」「安全」な文旦をお届けするためがんばっております。そして必要最小限の消毒〈無登録農薬は一切使用しておりません〉雨が降らない時にはカンスイ作業もおこなうこともあります。
「冬」
12月中旬頃からまちにまっった収穫作業です。収穫した文旦はすぐに出荷するのではなく野囲いし、藁を敷き寝かせます。「熟成させます」そうすると酸味が少なくなり、甘さとのバランスが最高の状態になり味に深みがでるのです。2月~3月下旬にかけていよいよ出荷です。
最高の状態の文旦を野囲いから寄り出し水洗い、1玉ずつ丁寧に磨き上げて選別し、箱詰めをしていきます。「仕上げワックスは使用しておりません」そしてお客様に届ける状態になります。この時期はもう1つ作業があります。「剪定」文旦の木に太陽の光がさんさんとあたるように1本1本匠の技で作業していきます。